里山deあそびあ卒業生インタビューvol.7 【後藤洋子さん】

参加者:後藤さん親子

回答者:後藤洋子さん(ママ)

参加年度:平成25年~平成27年

参加年数:3年間

 

 

Q.里山deあそびあに参加して当時の思い出をお聞かせください。

A.なかなか積極的に行動できない長男と、楽しいことしか考えないやんちゃな次男と参加させてもらいました。里芋の苗を植える時に、蟹沢赤十字奉仕団の方の話を真剣に聞いて、積極的に手際よく楽しんで苗植えをする、生き生きとした長男の姿に感動したのを思い出します。

また、田植えや稲刈りの時に、あんなに飽き性の次男が、長い時間集中して作業する姿に感心しました。どちらも、里山に参加しなければ見ることの出来ない姿でした。

当時、保育所通いだった二人は、食が細く、いつも必ず何かを残すのですが、里山で食べるご飯は格別なのか、別人のようにモリモリとおいしくごちそうになっていました。子どもにとっても大人にとっても全てが貴重な体験で、感謝の気持ちでいっぱいです。

(里山deあそびあ参加時の後藤さん親子:左)

 

Q.参加してから、ご自身やお子さんの変化したことをお聞かせください。 

A.子どもを授かり、子育てしている中で、何をするにしても「私は、親なんだから・・・」という言葉がつきまとい、周りの目ばかり気にして、やんちゃな我が子の行動一つ一つに注意していました。そうすることで「しつけをしている」と思い込んでいました。しかし、そんな思いと裏腹に、子どもも私もちっとも楽しくない。「もっと生き生きのびのび遊ばせてあげたいな・・・」

そう思っていたところに、保育所から里山のチラシをいただきました。迷わず申込みました。

スタッフはもちろん、一緒に参加されているお父さん、お母さんの優しいこと優しいこと。

いつもの癖で周りの目を気にし、息子を注意しようとする私に、「楽しんでいるからいいの、いいの」「好きにやらせてあげて。大丈夫」と声をかけてくれて、我が子と遊んでくれました。心が軽くなり、私も童心に返ることができ、いつしか子ども以上に楽しんでいる私がいました。何度もそういう貴重な経験を積むことで、私自身が満たされ、子どもへ寛大な気持ちで接することが多くなりました。必要以上に注意することが減り、お互いに笑顔が多くなった気がします。

 

 

Q.現在の暮らしを教えてください。

A.今は、小学4年と6年になり、親と遊ぶよりも友達と遊ぶ時間の方が楽しくなってきていますが、里山で体験させてもらった苗植から収穫、そしていただくという一連の流れが心に残っているのか、春になると、毎年ネギ苗から始まり、じゃがいも、トマトやナス、きゅうりなどの夏野菜、さつまいもなどを植えています。

必ず、畑を耕すところから積極的に手伝ってくれて、時間を見つけては、兄弟で畑へ出向き、草取りや収穫などをしてくれます。

 

(現在のあきとくん:左、たかとくん:右)

 

 

☆これから里山deあそびあへ参加する方へメッセージをお願いします。

参加を迷われているのであれば、悩む時間がもったいないです。それは、子ども以上に、自分自身が一番楽しくなるからです。そして、子どもの目がキラキラ輝き、生き生きとしている姿を見ると、嬉しさと幸せを感じます。子どもも親も満たされ、心に余裕ができ、必要以上に怒る必要がないため、親自身の心がとても楽になります。

また、私の小さい頃は近所のじいちゃん、ばあちゃんに可愛がってもらい、そこから人とのつながりや、温かさ、感謝の気持ちを自然に当たり前に学ぶことが出来ました。近年ではなかなかそういう環境が難しく感じます。親以外の大人と関わることで、子どもの視野が広がり、心の根っこがぐっと太くなるような気がします。それを、里山に参加することで体験できるのは、とてもありがたく、貴重な時間だと思います。

 

※このインタビューは、メールでのアンケート形式で行いました。

 

 

◆次回、vol.8は12月25日(金)配信予定です。次回もお楽しみに♪