「毎日食べるお米がどんなふうにいて出来るか、子どもに見せてあげたい」といったNPOメンバーの思いがきっかけとなり、市内沼沢地区の地域づくりグループである「活進会」のみなさんに相談したところ、快く引き受けていただいたことがきっかけとなり、沼沢地区の炭焼村「窯光舎」を拠点として本格的に東根市独自の『幼児共育(ともいく)事業』がスタートしました。

沼沢地域の協力を得ながら「米づくり」「里山探検」と銘打った活動を行い、また、地元団体である最上川漁業組合や東根老人クラブ、蟹沢地区赤十字との連携協力も得られ、地元を流れる白水川「おらだの川」を利用しての「魚捕まえ体験」や「わら細工・縄ない体験、昔あそび」「里芋づくり・芋煮会」などを通じて生活の知恵を学ぶ機会を得ながら、世代間交流にもつながる活動にも成長しています。

こうした取り組みは家庭と地域が共に育ちあえる活動として、自然とのふれあいを大切にしながら、自然の遊びからいろんな発見・感動を得ることを体感できる地域連携型の子育て支援活動です。

好奇心旺盛な幼児期は、人格形成の基礎を培う重要な時期であり自然の中で外遊びをたくさん経験することは、創造性豊かな人間形成につながるといわれています。

私達は、子ども達の遊びをきっかけに地域連携を生み出し、地域ぐるみの子育て支援につなげていくことを目指してこの活動を行ってきました。幼少期の体験は、大人になっても忘れない思い出となり、故郷にあこがれをいだく大きなきっかけとなっています。

 

あそびあランド施設長 伊勢 博