私(村山恵子)がこの活動を企画したのは、私自身、7歳と5歳の子をもつ母親として、純粋に「親子で一緒にやってみたいこと」が活動の原点です。
その活動に賛同して、一緒にボランティアしてくれたのは今、あそびあランドでプレイリーダーをしている細谷由紀さん。
はじめは「夏の星空を見る」活動をしたくて、当法人の菊地理事長の知り合いで「沼沢活進会」の東海林光輝さんを紹介してもらいました。
初めてお会いした時は、星空を見るだけのつもりでしたが、いつの間にか雑談に花が咲き、
「実はこの辺は休耕田が増えていて・・・」なんて話になって、
「え?休耕田ということは・・・米づくり体験なんてできるのでしょうかね?」
「あぁ~、できるべな~」
「自分でつくったお米が食べられるなんて最高ですね♪」
なんて話をしているうちに、
いつの間にか「米づくり」をさせていただけることになりました。
沼沢活進会の皆さんは、米づくりの大変さなんて、さっぱりわかってないド素人の私たちをいつもあたたかく迎え入れてくれました。
打合せをする時も、子ども同伴でお邪魔すると、
やんちゃな息子は、囲炉裏端のススをほじくり返して、辺り一面、ススだらけにしてたり、高い木があれば、スルスルスル~と登ってしまい、その姿に私がハラハラしていると・・・
「大丈夫だがら、すぎにさせどげ~(通訳:好きにやらせておけ)」
皆さんに迷惑かけていることが気になり、息子の行動を止めようとすると、
「迷惑かけるは当たり前だべ~」と笑って見守ってくれる・・・
それが、なんとも言えない心地良さに、
沼沢はすっかり私の「心のふるさと」になりました。
ボランティアって「誰かに無償で奉仕すること」だと勘違いしていた私。
自分が「やってみたいこと」を一緒に賛同してくれる仲間がいて、
それに協力してくれる人が見つかると、「やってみたいこと」が形になって、
活動継続していくために試行錯誤しながら、仲間と知恵を出し合う・・・
ボランティアを通して、自分自身が成長する機会をもらいました。
「里山deあそびあ」のこだわりは、
「収穫の喜びを味わう」なんて、一過性の楽しい農業体験のイベントではなく、
農作物を育てるために、草取り作業を含め、苦楽を共にすることで、
いろんなつながりがうまれ、活動の合間に地域の人との雑談など交流ができる・・・
親子が地域の人々の人柄、地域柄にふれ、気づくと主体的に活動に参加している・・・
これこそが「里山deあそびあ」の意義だと思っています。
1年間、登録した家族と一緒に、同じ活動をすることで、
地域の人々も参加した他の家族も一緒になって【大家族みたいな関係】をつくりたい!
そこで、もし、迷惑かけたら「ごめんなさい」
助けてもらったら「ありがとう!」
自分にできることがあったら「お互い様の精神」で
ゆる~く、つながっていきたい・・・
里山に来るとイライラモヤモヤがふっとんじゃう、不思議と人を優しくさせてくれます。これも里山の魅力です。
私がスタッフで関わっていた当時、一緒に活動した親子たちと、今もまちの中でたびたび会うことがあります。
「あれ、もう高校生になったの?早いね~」
一緒におなじまちで子育てするのも きっと何かの「縁」
今は、私も沼沢の人みたいに、
「迷惑かけるの当たり前だべ~」って笑って見守れるようになりました(笑)
親も子も地域もスタッフも共に育つ「共育(ともいく)」
ただ参加してるだけじゃ、もったいない!
この地域で一緒に活動する「ゆかいな仲間たち」をこれからも募集しています♪
BYむらやまさん